永久にと願う想い。

作:まほさま

 

 

私の腕の中で丸くなって眠る彼。

 

 

はじめさん・・・。

 

 

 

あんたの傍にいると、笑顔になる。

 

あんたの傍にいると、元気になる。

 

あんたの傍にいると、優しい気持ちになる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の腕の中で丸くなって眠る彼。

 

 

あんたが安心して眠れる場所。

 

あんたが心穏やかに眠れる場所。

 

 

 

それは私の腕の中。

 

 

 

 

 

あんたの傍にいるとこころが優しくなる。

 

一緒にいると優しい気持ちになる。

 

 

 

それはあんたのこころが優しいから。

 

あんたが優しさをくれるから。

 

 

 

私に優しさをくれるから。

 

 

 

 

 

私の腕の中で丸くなって眠る彼。

 

 

 

起きている時には絶対にない事。

 

ない時間。

 

 

こんな時だけ素直なあんた。

 

 

 

そんなあんたに

 

そっと口付けを落とした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の腕の中で丸くなって眠る彼。

 

 

ねえ、はじめさん。

 

私がどれくらいあんたを想っているか、あんたはどれくらい気付いてるんでしょうかね。

 

 

私の欲しいのはあんた。

 

あんた自身。

 

 

身体だけじゃない

 

あんたのこころ。

 

 

 

すきとおる様に綺麗なあんたのこころ。

 

どんなにしてもあんたは決して穢れない。

 

あんたのその綺麗なこころに私は清められる。

 

 

ねえ、はじめさん・・・。

 

私の欲しいのは・・・。

 

 

 

 

 

ねえ、はじめさん。

 

 

 

その綺麗な瞳で私を見て。

 

 

その瞳で私を見つめて。

 

 

あんたをいつも見てる私を見て。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

繋がれたこの手の温もりを忘れないように・・・。

 

抱き締めたこの身体の暖かさを忘れないように・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の腕の中で丸くなって眠る彼。

 

 

 

 

 

何故だか。

 

彼が消えてしまいそうな気がして。

 

 

理由なんてないけれど。

 

どうしてかわからないけれど。

 

 

 

そんな不安に駆られた。

 

 

 

 

 

何処にも行かないで・・・。

 

 

そう願いながらそおっと抱き締めた。

 

 

 

 

 

「沖田さん・・・?」

 

彼が薄らと目を開けた。

 

 

 

不思議そうな瞳で私を見つめてくる。

 

 

「どうしたんだ・・・?」

 

 

「何が?」

 

 

「あんた・・・。今にも泣きそうな・・・不安そうな瞳をしてる・・・。」

 

 

 

先程の感情が出てたのか。

 

この綺麗な瞳は私のどんな些細な想いでも読み取ってしまう。

 

 

 

はじめさん・・・。

 

 

強く抱き締めた。

 

 

失いたくない・・・。

 

なくしたくない・・・。

 

 

何処にも行かないで・・・。

 

 

 

そう願いながら私は抱き締める腕に力を込めた。

 

 

 

絶対になくしたくない。

 

唯一無二の存在。

 

 

 

あんたがいれば他には何もいらない・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

きっと私は今にも泣き出しそうな瞳をしていたのだろう。

 

彼は私の胸に頬を摺り寄せてきた。

 

 

普段なら絶対にない事なのに。

 

 

 

優しい人。

 

暖かな優しさをくれる人。

 

 

 

 

 

何故だか・・・。

 

涙が溢れた。

 

 

止まらなかった。

 

 

 

酷く焦燥感に駆られた。

 

 

 

 

 

はじめさん・・・。

 

何処にも行かないで・・・。

 

 

ねえ、何処にも行かないで・・・。

 

 

 

はじめさん・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめさん・・・。

 

 

 

欲しい・・・。

 

欲しいよ・・・。

 

 

 

 

 

私は彼を求めた。

 

 

 

 

 

深く接吻けて。

胸元に手を這わせて。

 

もうそれだけで彼の息は上がる。

 

 

 

そっと彼自身に手を伸ばすとその存在は確かなものになっていて。

 

 

優しく扱き上げた。

 

 

「ね、はじめさん。もう、こんなになってる。ちょっとしか触れてないのにもうこんなになってるよ。」

 

そう耳元で囁くと。

 

ぎゅっと瞳を瞑りヤッと可愛い声で啼く。

 

涙を浮かべて。

 

 

「はじめさん。どうして欲しい?」

 

耳元に口付けを落としながら問い掛けた。

 

小さく首を振りながら私の首に腕を回してしがみつく。

 

 

 

可愛い。

 

私にだけ見せるこの人の表情はこんなにも可愛い。

 

誰にも許されない、私だけが見れるこの表情。

 

 

 

誰にも渡さない。

 

私だけのもの。

 

 

 

絶対誰にも渡さない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私の腕の中で丸くなって眠る彼。

 

 

 

 

 

ねえ、はじめさん。

 

 

あんたが安心して眠れる場所。

 

あんたが心穏やかに眠れる場所。

 

 

 

それは私の腕の中。

 

 

 

それを護る為なら私は何を犠牲にしても構わない。

 

私の腕の中だけがあんたの唯一の安らぎ所。

 

それを護る為なら全てを敵に回す事も厭わない。

 

 

 

私はいつでもこの場所を空けておく。

 

この場所だけは誰にも渡さない。

 

渡せない。

 

 

 

絶対に。

 

 

 

 

 

だからいつでも帰ってきて。

 

 

ここへ。

 

 

 

この場所へ。

 

 

 

 

 

この場所はあんただけのもの。

 

この場所だけはあんたのもの。

 

 

 

いつでも空けておくから。

 

だから安心して帰ってきて。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あんたに出逢わなければ私は人を想う気持ちを知らなかった。

 

愛しいと想う、大切にしたいと想う感情を知らなかった。

 

 

 

それを教えてくれたのはあんた。

 

綺麗なこころをしているあんた。

 

 

 

あんたのお陰。

 

 

優しいあんたのお陰。

 

 

愛しいあんたのお陰。

 

 

 

 

 

こう思えるようになったのはあんたのお陰。

 

 

 

 

 

あんたの強さのお陰。

 

 

私が強くなれたのはあんたのお陰。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はじめさん。

 

 

ありがとう。

 

 

 

終わり。













あぁぁぁぁ・・なんという精神世界なのでしょうか!
言い尽くせぬ斎藤さんへの想いの数々
読んでいてしんみりと、そしてせつなさと暖かさ
色んな想いに
胸がキュンとなってしまう
そんな素敵作品をありがとうございました∩∩)

しかもっ今回は私が結構強引にふんだくった作品でして・・・・
すみませんっわがまま申しまして

でも、うれしいです★
感激です♪
感謝ですっまほさま。
ほんまにありがとうございました>▽<